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【友達】片想いの人とした人生で一番気持ち良いセックス 2 【体験談】

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前回↓







11



「で、その相手とは上手くいってるのか?」





恵理はそれに対して少しの間考える素振りをした後、俯き加減で首を横に振った。





「え、そうなの、なんで?」








「なんでって言われても……」





「振られたのか?」





恵理はどうして悠一郎がこんなにも自分の恋愛話に執着してくるのかが分からなかった。



でも、もうどうやったって悠一郎はこの話題を止めてくれないようだし、恵理は仕方なくそれに付き合う事にした。





「そういう訳じゃないけど……」





「じゃあなんで上手くいってないんだよ。」





「それは……その……相手の人に彼女ができたみたいで……だから」





「え?へぇ……あぁそうかぁ……ふーん……それ最近の話?」





「うん、まぁ割と最近かな……うん。」





「そうなのかぁ……。」





恵理が失恋した事を知って申し訳ないと思ったのか、悠一郎の表情が沈む。



部屋の中が一瞬重苦しい雰囲気になった。





「そうかぁ、悪かったななんか。」





「べ、別にいいけど、そんなあれだし……。」





「ていうか恵理それで最近元気なかったのかぁ、俺ずっと気になってたからさ。」





また悠一郎の口から出た、意外な言葉。



ずっと気になってたから



そんな事を言われてしまうと、胸の奥から熱いものが込み上げてきて泣きそうになる。



お酒が入っているからというのもあるのかもしれないが、感情を押さえつけるための心の壁が低くなってきている。



たとえ上辺だけの言葉だったとしても、嬉しくてたまらなくなっている自分がいる。





「なんか、今日の悠一郎君変だよ?」





「そうかぁ?どこが?」





「なんか、やたらと優しいし。」





「俺はいつも優しいだろ。」





「はいはい。」





気が付けば、2人で何缶ものお酒を空けていた。



恵理にとってはこんなにも多くのアルコールを摂取したのは初めての事。



普段は絶対こんなに飲めないのに、今日はなんだか不思議と飲めてしまう。



それは悠一郎とソファでまったり話しているのが凄く心地良かったからなのかもしれない。



少しずつ口に含んで飲んでいく。スーッと身体にアルコールが入っていく感覚が気持ちいい。気持ち良いから止められなくなって、どんどん飲んじゃう。





「悠一郎君、酔っ払ってるでしょ?」





「いや酔っ払ってるのは恵理の方だろ。ていうか結構飲んだな。」





「うん、なんか今日は飲めちゃう。私お酒あんまり飲めないはずなんだけど。」





「良い事じゃん、ほらもっと飲みたければまだあるぞ。今日は酔い潰れても俺が介抱してやるからさ。」





「えー嫌だよそんなの、なんか怖いし。」





「はぁ?俺信用ないの?」





「うん、ない、全くない。」





「ひっでぇなぁ。」





2人でそんな会話をしながらヘラヘラ笑ってる。2人とも酔っ払ってるんだ。でも楽しい。



ふと恵理が時計に目を向けるともう夜中の12時を回っていた。



もう帰ってもらわないといけない時間だ。



でもなんとなく今はそれを言いたくなかった。



悠一郎と過ごすこの時間が凄く楽しくて、ずっとこの時間が続けばいいのになんて、いけない事を思ってしまう。



駄目、一度リセットしないと。





「私、水持ってくるね。悠一郎君も飲む?」





「おぉ、頼むわ。」





そう言って恵理がソファから立とうとする。



しかし立ち上がろうとした瞬間、恵理の身体はよろめいて、倒れそうになった。





「おっと!大丈夫か?」





悠一郎が咄嗟に両手を出して恵理の身体を支える。





「キャッ!」





故意ではないが、悠一郎に抱きしめられるような形になってしまった。





「お前やっぱり酔っ払ってるじゃん。」





「だ、大丈夫大丈夫、ちょっとクラっとしただけだから。」





と言いながら、悠一郎に抱きしめられて異常にドキドキしてしまっている恵理。



胸が爆発しそうなくらい高鳴ってる。





「ね、ねぇ、もう大丈夫だから。」





そう言って恵理は悠一郎の手から離れようとするが、そこでまたよろめいてしまう。





「おいおい無理するな、転んだら怪我するぞ。水は俺が持ってきてやるから座ってろって。」





「うん……ごめん。」





膝に力が入らない。どうやら相当にアルコールが回ってしまっているらしい。



でも気分が悪いとか、体調が悪くなっている感じはしなかった。



ただ頭の中がフワフワしていて、気持ちが良い状態が続いている感じ。





「ほら、水。」





「ありがと。」





悠一郎が持ってきてくれた水が、アルコールで火照った恵理の身体を少しだけ冷ましてくれる。





「ふぅ、やっぱりちょっと飲み過ぎだったかな。」





「気分悪いのか?」





「ううん、そこまでじゃないけど。」





悠一郎がソファに戻ってきて、また恵理の隣に座る。



そうすると恵理の心はホッと安心する。何ともいえない安らかな気持ち。



悠一郎と奈々が付き合い始めてから、ずっと心の中の何かがスッポリ抜け落ちてしまったようで不安だった。



でもこうやって悠一郎がいっしょに居てくれるだけで、恵理の心は温かいもので満たされていく。



これが恵理にとっての幸せなんだ。



悠一郎がいてくれるだけで幸せ。



これが恵理の本心だと、恵理は今、その自分自身の気持ちを認めざるを得なかった。





……ずっと、悠一郎君と一緒にいたい……





もし悠一郎がいなくなったらと思うと、怖く怖くて堪らなかった。





12



「あーぁ、ホントに台風直撃みたいだな。」





テレビを点けた悠一郎が気象ニュース番組を見ながらそう呟いた。



アナウンサーがなるべく外には出歩かないようにと呼びかけている。





「どうすっかなぁ、なぁ恵理、俺どうしたらいい?」





「そんな事言われても……。」





「ほらこのニュース見ろよ、これ外出たら危ないよマジで、だろ?」





「うん、そうだけど。」





ソファに座った二人の間隔は映画を観ていた時よりもずっと近くなって、今では肩が触れ合っている。



徐々に近づいてきたのは悠一郎の方。しかしだからと言って恵理は座る位置を変えたりもっと離れてよというような事も言わなかった。





「なぁ恵理、頼みがあるんだけど。」





「……なに?」





「今夜ここに泊まらせてくれないか?」





案の定。



時計が12時を回ったあたりから、もしかしたらそう言われるんじゃないかと思っていた恵理。





「駄目か?」





「えー……」





本来ならすぐにでも断るべきなのだろうけど、今の恵理にはハッキリとそれを告げる事ができない。



いけない事と分かっていても、迷いが出てしまう。



悠一郎の隣が心地良すぎて、離れてほしくないと思ってしまう自分がいる。





「明日になったら帰るからさ。」





「当たり前でしょそんなの。」





「なぁ頼むよ恵理、この雨で帰るのはさすがにキツイわ。」





それはそうだと思う。でも、恵理にはどうしてもある事が引っ掛かってしまうのだ。





「でも奈々が……奈々が嫌がると思うし。」





罪悪感を感じながら、言わないといけないと思ってその名前を出した恵理。



これ以上は奈々に悪い。



でも奈々の名前を出した途端に、今いる悠一郎と2人きりの世界が終わってしまったようで悲しくなる。





「え?奈々?奈々は別に大丈夫だって。」





恵理がそんな心境で奈々の名前を出したにも関わらず、悠一郎の返事は意外に軽いものだった。





「大丈夫な訳ないじゃん。」





「だから恵理ならよく3人で遊んだ仲なんだし大丈夫だって言ったろ?奈々も気にしないって。」





「それは前までの話でしょ。今の悠一郎君は……奈々の彼氏なんだし……」





「まぁそうだけどさ。」





「とりあえず連絡しなよ。」





「連絡?連絡ねぇ……」





「しないと駄目、絶対。」





「そうかなぁ、いちいち連絡なんてしなくても良いと思うけどな。」





「絶対駄目、悠一郎君が良くても私が嫌なの。」





「……はぁ、分かったよ。」





気が進まないのか、そう言って渋々携帯を取り出す悠一郎。



恵理にはどうして悠一郎が奈々に連絡したがらないのかが分からなかった。



悠一郎はなんだかとても面倒くさそうに携帯を触っている。





「じゃあちょっと電話してくるわ。」





「うん。」





悠一郎がソファから立ち、部屋を出ていく。



すると否応無しに恵理の隣に寂しさが広がる。



もしかして電話が終わったらやっぱり帰るわと言われるかもしれない。



いや、きっとそうに違いない。



普通に考えれば、いくら台風の日といっても恋人でもない人の部屋に泊まるなんてありえないのだから。



嵐の中走って帰って、後日大学であの日マジで大変だったんだぞぉ!と笑いながら話す悠一郎の顔が想像できる。



しかし一方で悠一郎が帰った後、とても耐えられそうにない程の寂しさが訪れる事を考えると、心が潰れそうになる。



きっと悠一郎が帰った後、恵理はベッドで大泣きするだろう。



そして寂しいよ、寂しいよ、という言葉で頭の中が埋め尽くされるんだ。



しかも悠一郎と2人きりで過ごした後だからこそ、その苦しさはいつも以上のものになるのだろう。



そう考えると、奈々に電話する事を強く要望したのは恵理自身だが、悠一郎が居なくなってしまう事が怖くて怖くて堪らなかった。





ソファの上で体育座りをして、丸まるように額を膝につける恵理。



今でも油断したら涙が出てきてしまいそう。





「はぁ……」





すると部屋のドアが開く音。



恵理が顔を上げると悠一郎が何食わぬ顔でソファの隣に戻ってきた。





「奈々電話でないわ。たぶんもう寝てるんだと思う。」





「そう……なんだ。」





ホッとしたような、でもなんだか複雑な気持ち。





「じゃあどうするの?」





「どうするって言っても電話でないから仕方ないよな。いいよ、明日電話しておくから、な?それでいいだろ?」





13





結局悠一郎はその夜、恵理の部屋に泊まっていく事になった。



恵理は何度か「やっぱり止めた方がよくない?」とは言ってはみたものの、悠一郎はその度に「大丈夫大丈夫。」と気にする事なく笑っているだけだった。



自分から奈々にメールを送ろうかとも思ったが、どういう風にこの状況を説明すればいいのか分からなくて送れなかった。



それからしばらくは、ソファに座ったまま深夜のバラエティ番組を見ていた悠一郎と恵理。



悠一郎が持ってきたお酒は二人で全部飲んでしまい、今ではアルコールがしっかり全身に回っている。



頭がボーっとして、だから冷静な判断ができていないのかもしれないと、そんな風に悠一郎を泊めてしまう事をお酒のせいにしたくなっている自分の弱さを実感する。



でも実際、私は弱いんだ。傷ついて傷ついて、もう弱りきってるの。





「そろそろ寝る?」





悠一郎の声で時計を見ると、もう夜中の2時近く。



不思議と眠気は殆どないけれど、もう遅い時間だ。





「あー、うん。」





そう言って恵理はソファから立ち上がろうとするが、やはり足元がフラつく。





「おいおい大丈夫か?俺がベッドまで抱っこしていってやろうか?」





「じょ、冗談!自分で行けるから。あーぁ、ホント飲み過ぎたぁ……」





「いいじゃん、後は寝るだけなんだし。」





「そうだけどぉ。」





「ほら掴まれ、転ぶなよ。」





「うん。」





悠一郎の手を借りてベッドに移動する恵理。



悠一郎に触れられると、やっぱりドキドキしてしまう。





「なぁ恵理、俺どこで寝たらいい?」





「えーっと……ソファかな。」





「俺ベッドで寝たいんだけど。」





「え?じゃあ何、私にソファで寝ろって事?」





「いやそうじゃなくて、恵理もベッドで寝ればいいじゃん。」





悠一郎の言っている意味が分からなくて、しばらくアルコールの回った頭でグルグル考える恵理。





「……それどういう事?」





「いやだから、恵理もベッドで寝て、俺もベッドで寝る。」





「……バカじゃないの。」





突拍子のない事を言い出した悠一郎を恵理は呆れかえった目で見た。





「違うって、ほら掛け布団一枚しかないしさ。」





「えー悠一郎君は無しで寝ればいいじゃない。」





「いやそれキツイでしょ。今日結構寒いぞ。」





確かに今日は台風の影響で気温が下がっているのか、少し肌寒い。



でも耐えられない程でもないような気がする。





「ダメ!我慢してよ、そのくらい。」





恵理が強い口調でそう言うと、悠一郎は残念そうにソファに寝転がった。





「ソファだと俺、風邪引いちゃうかもなぁ。」





「勝手に引けばいいよ。」





「じゃあ風邪引いたら看病してくれよな。」





「……看病なら奈々にしてもらえばいいでしょ?……あーぁ、もう嫌……」





単純に嫉妬してしまっている自分に嫌気がさす。



羨ましい、悠一郎の彼女になれている奈々の事が。



こうやって悠一郎と一緒にいると、そういう気持ちも大きくなってしまう。





「冗談だって、別に怒らなくてもいいだろ。」





「怒ってない!……もう寝よう。で、明日朝一番で帰ってね。」





「はいはい。あっ、朝飯作ってくれる?」





「はぁ?なんで私がそこまでしないといけないのよ。」





「だって恵理料理上手じゃん。最近恵理の料理食ってないなぁって思って。」





そんな風に褒められて、素直に嬉しくなってしまうのが悔しい。



3人で遊んでいた頃はよく恵理が料理を作って悠一郎と奈々に食べさせてた。



奈々は殆ど料理しないから。





「……まぁ……朝ご飯くらいならいいけど。」





「マジで?よっしゃ!俺朝めちゃくちゃ食うからさ。」





「フフッ、そうなんだ。じゃあ沢山作るね。」





私が彼女だったら、毎日でも作ってあげられるのに。



それで悠一郎が美味しそうに食べる顔をじっと眺めるんだ。



想像するだけでニヤついてしまう程幸せな気分になってしまう。





「何作ってくれるの?」





「うーん何にしようかなぁ、何が食べたい?」





「俺あれ、出し巻き卵と味噌汁、最近和食食ってなかったんだよな。」





「フフッ、いいよ、私出し巻き卵得意だし、他には?」





「そうだなぁ、牛丼とか。」





「えー朝から牛丼?フフッ、絶対おかしいよそれ。」





「変かな?実家にいた時は朝からカレーとかよくあったし。」





「へぇー悠一郎君のお母さんって料理上手?」





「どうだろう、普通だと思うけど、恵理程じゃないよ。」





「えーもぉーそんな褒めても何も出ないよ。」





奈々には悪いと思いつつも、やっぱり悠一郎といるのは楽しい。



でも、今日くらいいいよね、少しくらい幸せになっても。



悠一郎と話している内に、徐々にそんな風に思い始める恵理。



奈々への罪悪感が薄くなっていく。



これもお酒に酔っているせいなのかもしれない。



ズルイ女かもしれないけれど、そういう事にしておきたい。





14







部屋の電気を消してからも二人はなかなか眠りにつく事ができずにいた。



特に悠一郎は全く寝る気がないのか、まだソファの事でグダグダ言っている。





「やっぱりソファだと寝れねぇなぁ、身体伸ばせないしさぁ。あーこれ朝起きたら絶対身体痛くなってるパターンだわ。」





「仕方ないでしょ。ソファが嫌だったら床に寝るしかないよ?」





「それもっとキツイって。なぁ恵理ぃ、そっち行っちゃダメ?」





「ダーメ。」





「マジで寒いんだけど。」





「我慢して。」





恵理は我儘な悠一郎を突き放すようにそう言って、目を閉じて寝たふりをしてみせた。



本当はまだ全然眠くない。



こうやって悠一郎とからかい合ったりするのが楽しいから。



でも、布団がないのはちょっと可哀想かなぁ。



恵理が目を閉じながらそんな事を思っていると、不意に掛け布団が上にゆっくりと持ち上がった。





「え?」





なんだろうと目を開けると、そこには布団に入ってこようとする悠一郎の姿が。





「おじゃましまーす。」





「えっ!?ちょ、ちょっと!何で入ってくるのよ!」





驚いた様子で慌てて起き上がる恵理。





「寒くて限界なんだって。あーあったけぇ、恵理だけ布団の中とかズルイって。」





「やだぁ、ちょっと出てってよぉ!」





「いいじゃん、二人の方が布団の中もっと温かくなるよ。」





「そういう問題じゃないし、もぉ何やってるのぉ。」





困り果てた顔の恵理を差し置いて、布団に潜り込んで動こうとしない悠一郎。





「恵理の布団フカフカだな。あ、なんかすげぇ良い匂いするし、恵理って香水とか付けてる?」





「つ、付けてないけど。」





「そっかぁ、じゃあこれは恵理の匂いだなぁ。」





そう言って悠一郎は恵理の枕に鼻を当てて大きく息を吸い込んで見せた。





「や、やめてよ変態!やだもぉ……。」





「いいからいいから、ほら恵理も入れよ。」





掛け布団の片側を手で上げて誘ってくるが、当然恵理は躊躇していた。





「でも……。」





「いいから入れって。」





悠一郎に手を引っ張られて、少し強引に布団の中に入れられた恵理。



その時殆ど抵抗しなかったのは、本音では悠一郎の隣で寝る事が嫌ではなかったからだ。





「もぉ……」





二人が寝るには少し狭いシングルベッドだから、お互いの体温をすぐに感じる。



一緒の布団で寝ている夫婦はいつまでも若々しいという話を聞いた事があるけれど、それが頷けるほど布団の中には特別な空間が広がっている感じがした。



二人の体温が混ざって、まるで悠一郎と一体になったみたい。



少し動くだけで手や足が触れ合う。その度に胸が高鳴ってしまう。





「そっちちゃんと布団ある?」





「うん大丈夫、悠一郎君の方はちゃんと足りてる?」





「ちょっと背中出てる。もう少しそっち寄っていい?」





「……いいよ。」





さらに近づいて、身体の側面が密着する。



それから少しの間沈黙があった後、悠一郎が口を開いた。





「恵理もう眠い?」





「ううん、なんかあんまり眠くない、悠一郎君は?」





「俺も全く。」





「二人ともお酒入ってるのにね。」





「な。でも恵理は結構酔ってるだろ?」





「うん、なんか頭フワフワしてるもん。悠一郎君はお酒強いね。」





「そんな事ないよ、俺も結構酔ってる。」





「ホントに?全然変わらないね。」





「顔に出ないタイプだからな。」





悠一郎の声は低くて、その細かな低音震動が触れ合った肩やベッドから伝わってきて心地良い。



声って大事。声にも相性はあるのかもしれない。



悠一郎の声は恵理の身体の中にスーッと入ってきて、安らぎを与えてくれる。



きっと他の人の声だったらこんな風には感じないだろう。



ずっと聞いていたいな、と素直に思えてしまう。







「なぁ恵理、1つ聞きたいことあるんだけど。」





「ん、なに?」





「さっき言ってたさ、恵理の好きな人って誰?」





またその話か、という気持ち半分、自分の事を聞かれて嬉しいの半分。





「……誰でもいいじゃん、そんなの。」





「よくねぇって、教えてよ。」





「そんなの悠一郎君が気にする事ないよ。」





「めちゃくちゃ気になる、たぶん寝れないのはそのせいだと思う。」





真面目な顔でそんな事を言うから、恵理は思わず笑ってしまう。





「フフッ、なにそれ。だいたい、そんな事知ってどうするの?」





「どうするって……たぶん凄く嫉妬するだろうな。」





「……え?嫉妬?どうして?」





「だって俺、恵理の事好きだし。」





15



恵理は一瞬言葉を失った。



好き



悠一郎の口から放たれたその言葉の矢が、恵理の胸に突き刺さった。





「ば、バカ!何言ってるの!?」





「いや本当だって、俺恵理の事好きだよ。」





悠一郎は至って真面目な顔でその言葉を繰り返す。





「あ、あのさぁ……そういうのって冗談でも言っちゃいけないと思うんだけど。」





「冗談じゃないって、本当だよ。」





「あーもぉ!止めてよそういうの。」





恵理は顔を赤くしながら、鬱陶しそうに布団の中で身体を反転させて悠一郎に背中を向けた。



悠一郎がどういうつもりでそんな事を言ってきたのかは分からないが、恵理の心は大きく掻き乱されていた。



私の気持ちも知らないで……



頭まで布団の中に潜り込んだ恵理の目に薄っすらと涙が滲む。





「どうしたんだよ、なぁ恵理ぃ、こっち向けよ。」





そう言って悠一郎が後ろから手を伸ばして恵理の肩を抱くようにして自分の方へ向かせた。





「ぇ……ぁ……」





突然悠一郎に肩を抱かれて硬直する恵理。



目の前に悠一郎の顔がきて、ドキッとする。



悠一郎は真剣な表情でじっと恵理の目を見つめてきた。



恵理もその視線に身体が固まってしまって、合った目を外す事ができない。



恋する相手にこんな風に見つめられたら、誰でも動けなくなってしまうだろう。



思考は停止して、息をする事さえ忘れてしまう。





1秒が10秒にも1分にも感じられる時間の流れの中、無言のまま見つめ合う二人。



そして何かを確かめるようにして悠一郎の顔が徐々に恵理の顔に近づいていく。



もうあと数センチという所まできて、本能的に悟った恵理は自然と目を閉じた。





「……ン……」





ゆっくりと柔らかに重なり合う、悠一郎と恵理の唇。



しかし一度目のそのキスは緊張のせいで息が続かなくなり数秒で恵理の方から離れた。





「……ハァ……はぁ……」





息継ぎをして潤んだ目を開き、悠一郎の顔を見つめる。



そしてキスをしてしまった言い訳を探すようにして恵理は口を開いた。





「悠一郎君、凄い酔ってるでしょ?」





「あぁ、酔ってるよ……恵理も酔ってるんだろ?」





「……うん……」





二人で言い訳を確かめ合った後、悠一郎は再び顔を近づけ、恵理も目をそっと閉じた。





「……ン……」





ここからはもう、止められなかった。



二度目のキスは大人のキス。



唇の感触を互いに感じあった後は、すぐに悠一郎の舌が侵入してきて恵理も口を半開きにして舌を絡めた。



肩や手が触れただけでもあれだけドキドキしたのに、キスをして舌を絡ませるなんて。



恵理の体温は頭の中まで溶けそうな程急激に上昇していく。



口の中は凄く敏感になっていて、悠一郎の舌のザラザラを感じると唾液の分泌量が一気増した。



そして恵理の唾液を二人で分けて潤滑油にすることで、ネットリとした濃厚なディープキスになる。





「ン……ンフ……ンン……」





ジュル……チュパ……チュパ……





息は荒く、唇や口の中にまで吸い付くような激しいキス。



悠一郎の方から積極的にしてきてくれるから、その分受身の恵理は大胆になれる。



次第にキスだけでは物足りなくなって、悠一郎の方から手を握ってきた。



指と指を絡ませる、所謂恋人つなぎだ。



頭の位置は恵理が下で悠一郎は上、だから混ざった唾液は恵理の口の中に溜まっていく。



途中それが口から溢れそうになる度に、恵理はそれをゴクリと喉を鳴らして嚥下した。



悠一郎の唾液が食道を通って身体の中に流れ込んでくる感覚が堪らなく気持ちいい。



そしてそれを感じながら恵理はこう思わざるを得なかった。





……悠一郎君のキス、すごく……上手……





それは元彼とした、恵理の知ってるキスとは全く違うものだった。



悠一郎のキスは野生的でイヤらしくて、でも安心感もあって、抵抗無く受け入れてしまえる。



まるで悠一郎に食べられているような感覚さえ覚える程激しいけれど、同時に一体感を感じるからその安心感が生まれるのかもしれない。



女性にだって性欲はある。



キスが上手いと、その後に期待してしまうのはとても自然な事だ。



だから余計にブレーキが効かなくなる。





「ン……ハぁ……ン……」





キスだけで小さな声が漏れてしまうのは、心まで感じている証拠。



悠一郎はそのタイミングを見て、一度握り合っていた片方の手を離す。



そして恵理の手首を掴むと、ゆっくりとその手を自分の服の中に入れさせた。



恵理に自分の体温を直接感じてもらうためだ。



恵理もその意図が本能的に分かったのか、手の平で悠一郎の肌を触り始めた。



脂肪の少ない引き締まった男の人の肌、そして高い体温。



不思議と触っているだけでも気持ちいい。



ボコボコと割れた硬い腹筋から男を感じる。



そして悠一郎の手も恵理の服の中に入ってきた。



恵理の女性らしい柔らかで優しい肌の感触を悠一郎も楽しむ。



異性の肌を触り合う事で、男と女としての互いの存在を確かめ合い、興奮は高まっていく。



そしてその興奮の中で、確かめ合いは求め合いに変化していく。



悠一郎の手は恵理の服の中で徐々に位置を上げていき、もっと柔らかな場所を求めた。





「……ンー……」





悠一郎の大きな手が、恵理の柔らかな乳房をブラジャーの上から揉み始めた。





16



「ン……ぁぁ……」





悠一郎の手は優しく動く。



愛撫という呼び方に相応しい、ソフトなタッチ。



しかしどこか物足りない。



二人の間を遮る物が邪魔になる。



悠一郎の手が一旦恵理の服から抜けて、キスを続けていた唇も離れた。



長いキスから解放された恵理は蕩けるような表情をしていて、悠一郎を見つめる目もトロンとしている。



お酒だけでなく、悠一郎のテクニックにも酔ってしまったようだ。





「脱ごうか。」





その一言で、悠一郎は恵理の服を捲り上げていく。



恵理もそれに従うようにして腕を上げた。



恥ずかしさは凄くあるけれど、悠一郎と触れ合っていると服が凄く邪魔に感じてきてしまう不思議。



裸になりたい、悠一郎に直接触れてもらいたいと思ってしまう。



服を脱がせ、そしてブラジャーも。



悠一郎は服の脱がせ方まで上手で、なんだか手馴れている感じがした。



服を首から抜いたと思ったら、いつの間にかもう片方の手が背中に回っていてブラジャーのホックを外された。



でもそこからはじっくりと、その瞬間を楽しむように、恵理の羞恥心を刺激するようにブラジャーを胸から離していく。



そしてゆっくりと悠一郎の目の前に晒される、恵理の乳房、そして乳首。



恵理は恥ずかしそうにして顔を横に向けていた。





「綺麗だね。」





その甘い言葉でさらに顔がカァっと熱くなる。



恥ずかしいけど、嬉しい。



すると今度は悠一郎が服を脱ぎだす。



恵理はその様子を遠慮気味に、でも目が離せないといった感じで見つめていた。



なぜか自分が脱がされる時以上に胸が高鳴ってしまう。



男らしく服を脱ぎ捨てて、恵理と同様に上半身裸になる悠一郎。





「……。」





服を脱いだ悠一郎の姿を見て心の中でわぁと声を上げる恵理。



こういう雰囲気の中で改めて悠一郎の身体を見ると素敵と思ってしまう。



肩幅が広くて、程好く筋肉質で男らしいんだけど、肌は凄く綺麗。



まるで雑誌に載ってるモデルさんみたい。



どういう顔が好きだとか、色白の人が好きだとか、小麦肌の人が好きだとか、背の高い人が好きだとか、人それぞれそういう身体のタイプというのは確かにあるのだろう。



それが全てではないというのは当たり前として、好みのタイプはある。



それで言えば、恵理にとって悠一郎の身体は好みのタイプに該当する。それどころかまさにど真ん中のストライク。



悠一郎の裸に見惚れてしまう。





……私ってもしかしてエッチなのかな……





悠一郎の身体から目が離せくて困る。





「ん?どうした?」





恵理の視線に気付いた悠一郎が、少し笑みを浮かべながら聞いてきた。





「ううん……」





恵理は恥ずかしそうにまた視線を横に逸らした。



一瞬の会話の後、そこから悠一郎の身体が覆いかぶさってきて、また言葉の要らない、身体だけで通じ合う時間が始まった。





「ん……」





悠一郎の長い腕の中で小さくなる恵理。



まずは少しきついくらいにギュッと抱きしめられる。



やっぱり服を着たまま抱きしめられるのと、裸になって抱きしめられるのとでは一体感が全く違う。



服は着てないけど、こっちの方が悠一郎の体温をより感じるから温かい。



さっきみたいに肌を触りあう気持ち良さじゃなくて、肌と肌が直接触れ合う気持ち良さ。



恵理の柔らかな胸が、悠一郎の分厚い胸板に押し潰されるくようにして密着している。



お互いの胸の鼓動がドク……ドク……と聞えてくる。



するとそのタイミングで悠一郎が耳元で小さく囁いてきた。





「聞こえる?俺の。」





「……うん。」





「恵理のも聞こえるよ。」





耳元で感じる好きな人の声。胸で感じる好きな人の心臓の音。



心が満たされていく。



しばらくその時間に浸った後、再び見つめ合う二人。



そして恵理が瞳を閉じればそれがサインになってキスが始まった。



優しいキスから、すぐに激しいキスに切り替わる。





「ン……チュパ……チュパ……ン……」





恵理も悠一郎の背中に手を回して深く求めた。



1ミリでも多く悠一郎に触れていたい。



悠一郎は恵理の口の中を舌で愛撫して、たっぷりと唾液を飲ませると、今度はキスを一旦やめて恵理の耳を舐め始めた。



艶やかで綺麗な髪をかき上げて、女性独特の甘い匂いを楽しみながら耳に舌を沿わせる。



外側を優しく舐めたり、耳たぶを軽く噛んでみたり。





「ん……ぁ……」





それに対して敏感な反応を見せる恵理。





「恵理、耳弱いんだ。」





自分でも知らなかった性感帯。





「……ぁん……」





耳の穴に息を吹きかけられると、ゾクゾクして少しくすぐったいけど、それも今は気持ち良さに変わってしまう。



そして悠一郎の口はまた移動して、今度は恵理の項(うなじ)を舐め始めた。





「……ぁぁ……」





そこも気持ち良い。



なんだか、悠一郎に舐められる所が全部性感帯になっていくかのようだった。





「気持ち良い?」





「……うん……」





「恵理も舐めたい?」





「ぇ?」





そう言われて、恵理がどうしたらいいのか分からないでいると悠一郎が指を二本、恵理の口元に持ってきた。





「口開けて。」





それに従い恵理が口を小さく開くと、悠一郎はその指を口の中に入れてきた。



そこでようやく意味を理解した恵理は、悠一郎の指を舐め始めた。いや、しゃぶり始めたと言った方が正しい。



少し塩っぱい悠一郎の指の味が口の中に広がった。





17



最初は咥えているだけだった恵理だが、次第に舌を動かして悠一郎の指を口の中で舐め始めた。



男の人の指を舐めるなんて、しかもこんなにイヤらしく。



普段の恵理だったらとても思いもつかない行為。



でも悠一郎のスムーズな誘導と雰囲気作りの中では、なぜか大胆になれてしまう。



恵理が悠一郎の指に夢中になっている中、悠一郎は頭を徐々に下に移動させていき、恵理の鎖骨、肩、乳房を愛撫していく。



そして悠一郎の口がピンク色の乳首をとらえた時、恵理の身体がビクンッと反応した。





「ン……ンァ……」





悠一郎の口の中であっという間に勃起してしまう恵理の乳首。



もう片方の乳房は大きな手に揉まれ、そちらの乳首も指で摘まれたことで簡単に固くなってしまった。



手の平に吸い付いてくるような、柔らかく張りのある恵理の乳房を味わう悠一郎。



恵理はその間何度もビクビクと身体を震わせていた。



乳首がこんなに感じてしまうなんて。これも恵理にとっては初めての経験だった。



舌や指で刺激されると、ビリビリと電流のように快感が走る。



しかもそれがどんどん大きくなっていくのが分かった。



悠一郎の愛撫によって性感が高められているのだ。



少し汗をかきそうな位に火照ってきている身体。



恵理の女体が、悠一郎を受け入れる準備を始めていた。



それを自覚し始める恵理。



悠一郎の愛撫によって生まれた甘い熱が、身体の下の方へと流れていくのが分かった。



熱は下腹部に集まり、その温度をさらに高めていく。



そしてやがてそれは疼きに変わり始める。





「……ハァ……」





思わず熱い吐息を漏らす恵理。



無意識に足を動かして太腿を擦り合わせる仕草をしてしまう。



陰部でジンジンと広がり続ける疼きが溢れ出しそう。



ついには下腹部がドク……ドク……と脈打ちまで始めていた。





「……ン……チュパ……はァ……」





恵理の体温がしっかりと上がったところで、悠一郎の指が口から抜かれる。



そして恵理の唾液で濡れた悠一郎の手は、口を離れてゆっくりと下腹部へ向かって移動していく。



その時も悠一郎はわざと恵理にも分かるように、指で肌をなぞるようにしていた。



口元から始まって顎、喉、胸の谷間、お腹の中心をそーっと。



ゾクゾクとした快感が走って、恵理の背中が少し反る。



悠一郎の手が少しずつ、しかし確実にあの場所へと向かっていると分かると、途轍もなく恥ずかしくなってくる。



それは、もうすでにその場所がどんな状態になっているのか、恵理自身が分かっていたからだ。



陰部に感じる、確かな湿り気。



そしてついに悠一郎の手が恵理のその下着の中に忍び込むようにして入っていく。





「ぁ……だめっ……」





顔を真っ赤にして思わずそう口にしてしまう恵理。



しかし悠一郎の手はそれを聞いても止まってはくれなかった。



指が恵理のアンダーヘアに触れ、そのさらに先へ。





クチュゥ……





「……ぁぁ……」





悠一郎の長い中指が、恵理の割れ目に沿うようして当てられた。



そして、それと同時に指は陰部の湿り気を感じ取っていた。





「恵理、すげぇ濡れてる。」





「……イヤァ……」





悠一郎に指摘されて、消え入りそうな声を漏らす恵理。





「うわぁこれ、パンツまでグッショリだな。」





悠一郎は悪戯っぽい笑みを浮かべながら、恵理の羞恥心を刺激するような言葉を浴びせる。





「ほら、これ。」





クチュックチャックチュックチャッ……





パンツの中で指をタッピングさせると、恵理の愛液が卑猥な音を立てた。





「聞こえるだろ?」





クチュックチャックチュックチャッ……





「ンッ……ァ……んっ……はァ……イヤァ……」





恥ずかしがっている恵理に対して、意地悪な悠一郎の言葉。



しかし恵理の身体はそれにさえ反応してしまい、新たな愛液をジワァっと溢れさせてしまう。





「すげぇ……まだ殆ど触ってないのにどんどん溢れてくる。」





ここまで言葉少なめだった悠一郎が卑猥な言葉を使いだしたのは、恵理が言葉責めに弱いタイプの女だと分かったからだ。





「恵理って濡れやすいんだな。」





「……やだ……」





ただただ恥ずかしくて、下着の中に入っている方の悠一郎の手首を掴む恵理。



でも本気で拒否をしている訳じゃない。





「じゃあ、下も脱ごうか。」





そう言って悠一郎は布団を捲ると、ベッドの下の方へ身体を移動させて恵理が穿いていた部屋着のハーフパンツに手を掛けた。





「ぁ……ダメ……自分で……」





「いいから、俺が脱がしてやるから。ほら腰上げて。」





「……ん……」





子供のようにパンツを脱がされるのが恥ずかしかったのか、恵理は最初それを少し嫌がるような素振りを見せた。しかし悠一郎にそれを却下されると、最終的には言われたとおり、控え目に腰を上げてみせた。



そして悠一郎はそのタイミングで恵理のハーフパンツを一気に下ろした。





18



ハーフパンツがスルスルと脚から抜けると、次は下着。



パンツの両端に指がかかって、薄い布がゆっくりと下ろされていく。



大事な部分を守っていた布が離れていき、陰部に空気が触れる。



全身素肌で空気を感じるこの感覚が、ついに一糸纏わぬ姿にされてしまったのだという気持ちを強くさせた。



悠一郎の目の前で披露される、恵理のヌード。



悠一郎からの視線を感じて、どうしようもない程恥ずかしい気持ちになる。





「……」





恵理は恥ずかしそうに顔を横に向けていたが、何やら悠一郎がごそごそと動いている気配は感じていた。



悠一郎も下に穿いているものを脱いで全裸になったようだ。



これで2人共、生まれたままの姿に。





「恵理、こっち向いて。」





「……ぇ……ンッ……」





初心な反応を見せる恵理の顎を持って自分の方を向かせる悠一郎。



そして今日何度目かのキス。



キスをされると、恵理はすぐにそれに夢中になってしまうが、悠一郎の手は同時に恵理の陰部にも向かう。





「……ん……ン……」





恵理はそれを感じ取って、イヤイヤと身体をクネらせるがその手はすぐに目的地に到達してしまった。



悠一郎の指は始め、恵理の性器、その一番外側である大陰唇だけを触ってきた。





「ん……」





ムニムニと指を押さえつけたり、割れ目を開いたり閉じたり。肉厚でぷっくりしたその部分をマッサージするように。



この行為で恵理が感じる快感自体は少ないが、悠一郎に陰部を弄られているという意識が高まる事で興奮は増した。



そして時間を掛けてそこが充分に解されると、悠一郎はやっと女性の特に敏感な部分である陰核に指を伸ばし刺激をしてきた。





「ンアッ!」





その瞬間、電流でも流れたかのように身体をビクつかせる恵理。





「ごめん、痛かった?」





顔を離してそう聞いてきた悠一郎に、恵理は小さく首を横に振る。



ここは感じやすい部分でもあるが、刺激が強過ぎればそれは痛みに変わってしまう。



だから悠一郎は優しく責める。



指の腹でトントントンと、軽く叩くするように。



しかしそんな小さな刺激でもその度に恵理の腰はビクビクと反応してしまう。





「ァ……ぁ…ぁ……ん……ンッンッ……」





快感が小波のように襲ってきて、全身に甘く広がる。



恥ずかしいけれど、腰は自分の意思とは別に勝手にビクビク動いてしまうし、手で口を押さえていても声はどうしても漏れてしまう。



我慢できない。初めての感覚だった。



こっそり自分の指で慰めている時は決してこんな風には感じないのに。





「やっぱり恵理って敏感なんだな。」





「あっあっあっ……ンッ…イヤ……あッン……」





「なぁ、ちょっと固くなってきたよこれ。」





「ぁ……ンー……はァ……」





徐々に勃起してきた恵理のクリトリス。



悠一郎も恵理が快感に慣れてきたことが分かると、指を陰核に擦り付けるような動きに変える。



すると快感の幅が広がり、よりハッキリしたものになる。





「あっ!ン……ァァ……ンァ……ダメ……ハァ……」





痛みはないが、快感が強すぎて思わず脚を閉じる仕草をしてしまう恵理。





「ん?駄目?じゃあこっちは?」





悠一郎はそう言ってクリトリスへの刺激を止め、手の位置を下げて中指を1本、膣口に当てた。



そして恵理の濡れたアソコに、ゆっくりとその指を沈めていく。





クチュゥ……





「ぁ……あー……」





すでにしっかりと濡れていた恵理のヴァギナは、1本の指を何の抵抗も無くスムーズに受け入れた。



第一関節、第二関節まで入り、さらに指の根元の深さまであっさり入ってしまう。



悠一郎の指が身体の中に入ってくる感覚に、膣がキュッと締まる。



そして指に絡み付いてくるその膣壁を解すように中を掻き回し始める悠一郎。





クチュ……クチュ……クチュ……クチャ……





するとあまりに粘り気の強い音が部屋に響き始めた。



指を挿入された事で大量に溢れ出した恵理の愛液。



それは量が多いだけでなく、非常に濃度の濃いネバネバとした愛液で、色も透明というより少し白濁していた。





「すげぇ……やばいってこれ、恵理濡れ過ぎじゃね?セックスする時いつもこんなに濡れるの?」





「ンぁ……ヤダ……恥ずかしい……」





「2本入るかな……うわ、キツイ……けど、入っちゃうよこれ。」





潤滑油たっぷりの恵理のヴァギナは、2本の指をキツク締め付けながらもニュルッと滑るようにして呑み込んだ。



そして今度は2本の指で膣を掻き回し始める悠一郎。





グッチュ……グッチャ……グッチュ……グッチャ……





「ァ……ン……ハァァ……あッ……ハァ……」





指を抜き出しするたびに中から溢れ出す愛液が、悠一郎の手の平まで濡らしていく。





「恵理、気持ち良い?」





「ン……ァ……ハァ……」





「なぁ、答えろよ。気持ち良いの?」





「ハァ……ハァ……うん……ァ……ン……」





粘つきのある濃い愛液は独特の匂いを発する。



女の匂い。



恵理の濃厚な匂いがベッドの上に漂っていた。





19



グチュグチュグチュ……





「ン……チュパ……ン…ハァ……ン……チュパ……」





キスをされながらアソコを指で掻き回される、同時責め。



それが途方も無く気持ちイイ。



口の中に入ってくる悠一郎の舌も、アソコに入ってくる指も、凄くイヤらしい動きをしている。



そして悠一郎の少し意地悪だったり優しかったりする言葉にも感じてしまう。



恵理にとって、夢のような時間が続いていた。



特に拒絶をするわけでもなく、とても自然な流れでここまできてしまって、もう後には戻れない。



悠一郎は奈々の彼氏なのに……でも奈々の事を考えないといけないと思ってもその余裕がなかったし、今となっては奈々の事を思い出そうともしない。



ただただ悠一郎と二人で気持ちイイ事をするのに集中している。





「ハァ……ン……チュパ……」





悠一郎の首に腕を回して抱きつくようにすると、愛おしさが増してさらに感じてしまう。



どれくらいの間そうしていただろう。



凄く長い時間だったかもしれないけれど、過ぎてしまうと短く感じる。



唇が離れる時、二人の間にはその時間の長さを表すようにネットリとした唾液が糸を引いてた。



そして愛液でふやけそうになっていた悠一郎の指がアソコからゆっくりと抜かれる。



濃厚な愛撫から解放されて、蕩けた表情と潤んだ目で悠一郎を見つめる恵理。





「ちょっと待ってて。」





そう言って悠一郎はお酒が入っていたコンビニの袋から小さな箱を取り出し、その封を開けた。



箱から手際よくコンドームを取り出してベッドに戻ってくる悠一郎。



恵理はベッドに寝ながらそんな悠一郎をじっと見つめていた。



ゴム、用意してたんだ。



奈々と使うつもりだったんだろうなぁ。



そんな考えが脳裏を過ぎって、少しだけ萎える。



でもすぐにその思考をシャットアウトした。



それよりも、悠一郎と繋がりたいという気持ちが強かったから。



奈々の事を考え始めたら、もう悠一郎を感じる事が難しくなる。



それが嫌だって本能的に身体が感じたから、脳が勝手にシャットアウトしたのかもしれない。



今見ている夢を、終わらせたくなかった。





「……。」





目線を下に向けると、裸の悠一郎の下半身が見えた。



コンドームを着けようとしているのだけれど、悠一郎のソレは力強く上に向かって勃起していて、なんだかそれが嬉しくて。



私で興奮してくれているんだと。



素直に欲しいと思えて、アソコが疼いた。





コンドームを着け終えた悠一郎が、恵理の脚を持って股を開かせる。



内股にして閉じていた脚をグイっと外側に開かれてあられもない格好にさせられると、女として恥ずかしい気持ちが生まれるのと同時に、いよいよ悠一郎とひとつになるんだと予感させられて気持ちが高ぶる。





「いい?」





そう聞かれて恵理は頷こうとしたが、寸前でそれが止まる。



そして逆に恵理が小さな声で控えめに聞き返す。





「……悠一郎君は、いいの?」





悠一郎の気持ちを、言葉で聞きたかった。



人の本心なんて分からない。



しかも二人とも酒に酔っている状態だ。



でも、せめて今この瞬間の悠一郎の気持ちだけでも知りたかった。



悠一郎の言葉で、心から感じたかった。





「俺は、恵理が欲しい。」





目を見つめながら言われて、恵理は泣きそうになる。



ずっと苦しい想いに締め付けられていた心が、解き放たれていく。





「……私も……悠一郎君が欲しい……」





愛を確認し合えた訳ではないけれど、恵理は悠一郎を求めていて、今は悠一郎も恵理を求めてくれている。



それが分かっただけでも嬉しかった。





「入れるよ。」





その言葉に、恵理は顔を赤くしながら小さく頷いた。



ペニスの先端が膣口に当てられる。



目を閉じ、ひとつになる瞬間を待つ恵理。



そして、悠一郎の腰はそのままゆっくりと前へ動いた。





20



「ン……ああ……」





2本の指よりもずっと太いモノが、膣を大きく拡げていく。





「痛くない?」





ペニスが半分程入ったところで悠一郎が聞いてきた。





「ン……うん、大丈夫……ぁぁ……」





その返事を聞いて、残りの半分が入ってくる。



悠一郎のペニスは太くて長かったが、恵理の充分過ぎる程濡れたヴァギナは、それを根元まで咥え込んでしまう。



こんなに奥まで入っちゃうんだと、自分でも驚く恵理。



恵理の膣口は悠一郎の肉棒によって裂けそうな程大きく広げられている。



しかし圧迫感はあっても、痛みは殆ど無い。



寧ろその圧迫感から、自分の中に入ってきた悠一郎の存在を強く感じて嬉しかった。



今まで感じた事のない、目一杯に満たされる感覚が気持ちよかった。





「ああ、ヤバイこれ……」





悠一郎がそう声を漏らし、今度は恵理の方が心配そうに聞く。





「……痛いの?」





「違うけど、恵理の膣(なか)気持ち良過ぎ。これだとすぐ出ちゃうかも。」





悠一郎は少し苦笑いを浮かべながらそう答えた。



恵理のアソコは狭いのに柔らかく、そして濃厚な愛液を大量に分泌していたため、挿入する男にとっても快感は強かったようだ。





「え?フフッ、いいよ、私も悠一郎君に気持ちよくなって欲しいし。」





気持ち良さそうにしている悠一郎の顔を見れるのは、恵理にとっては嬉しい事。



悠一郎を感じたいという気持ち以上に、2人で一緒に感じ合いたいという気持ちが大きかった。





「すぐ終っちゃったらもう1回な。」





「えー……」





と言いつつも恵理は笑顔だ。





「じゃあ動くよ。」





「うん……ぁぁ……」





悠一郎の腰が前後に動き出すと、笑っていた恵理の表情が急に色っぽいものになる。





「ん……ぁ……ぁ……ンァ……ハァ……ぁ…ぁ……」





ゆっくりと開始されたピストン運動。



固い肉棒に愛液でヌルヌルになった膣壁を擦られる度に快感が走って、恵理の口から甘い声が漏れる。





……ああ……気持ちイイ……





悠一郎は数分間それを続けてしっかりと二人の結合が馴染んできたのを確認してから、恵理の手を取って握った。



指と指を絡ませる恋人繋ぎ。恵理もそれに応えるようして握り返した。



そして悠一郎がそのまま上半身を倒して顔を近づけると、二人は求め合うようにして唇を重ね、ディープなキスを始めた。



性器で繋がって、手も繋ぎ、舌も絡め合って、これ以上ない程に密着度を高めていく二人。



生まれたままの姿で一体化していく今の二人の間には、もはや何の隔たりも無い。



今までの辛い想いも、悠一郎が奈々の彼氏だという事も、恵理の中から全部消えていく。



ただただ気持ち良くて、ただただ悠一郎の事が愛おしい。





「ハァ……ン……あっあっあっ……ンッンッ……」





徐々に性感が高まっていく恵理。



悠一郎は長いストロークで恵理の膣を擦り上げ、膣内でも特に恵理が感じる部分を刺激する。





ネッチャヌッチャネッチャヌッチャ……





恵理が性的快感をしっかりと感じている事を証明するように、肉棒が出し入れされる度、卑猥な音が鳴った。



悠一郎の陰茎部分には恵理の白濁した愛液がまとわり付いている。



体質的にネバネバと濃い恵理の愛液は、グチャグチャと掻き混ぜられるとすぐに泡立ってしまう。



濃厚なクリームとなったその愛液が二人の結合部から流れ出て、恵理の肛門にまで垂れていく。





「恵理、気持ちイイ?」





腰を振りながら、悠一郎が耳元で聞く。





「ハァハァ……うん……あっあっ……キモチ……ん……イイよ……ハァ……」





「じゃあもっと激しくしていい?俺もう我慢できないわ。」





「ン……え……ハァ……もっと……?」





「こうやって。」





そう言うと悠一郎は、今まで優しかった腰の動きを突然激しくサディスティックなものに変えた。





「えっンッンッンッ!!あっ!あっ!あっ!あっ!」





恵理の表情が一気に歪み、我を忘れたように喘ぎだす。



それは決して痛みによる苦痛の表情ではない。



今まで穏やかに訪れていた快感が、次々と絶え間なく波のように襲い掛かってきたのだ。





「ンッ!アッ!アッ!ダメェ……アアッ!」





高速ピストンで容赦なく恵理を責める悠一郎。



ギシギシギシギシッ!と、恵理のシングルベッドも音を鳴らして軋む。



一見悠一郎のそれは乱暴にも見えるが、顔を真っ赤して喘いでいる恵理は明らかに今まで以上の快感を感じている。



だから悠一郎はそれを止めずに、さらに恵理を責め立てた。





「あっ!あっ!あっ!ハァンッ!ハッハッンアアッ!アアッ!」





身体の中心から脳に突き抜けるような快感の連続。頭の中が真っ白になっていく。



悠一郎の激しい責めで、恵理は自分の身体が一気に高みに登ろうとしているのを感じていた。


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